Present for 会計委員会各位
(オフホワイトの包み紙にピンクのリボン。明らかに楽しんでいるラッピング。中身は五枚組みの激辛煎餅とココアが一袋、それと金平糖が入っていた。底の方には早寝をしよう!だとか風邪対策だったりとか、疲れ目に対しての処理方法だとかピンポイントの内容の数通の保健便りと共に、一枚のカードが同封されていた)

何時もお疲れ様です。
疲れた時は甘い物!と言う事でたまにはココアでも飲みながら休んでください。
特に下級生は疲れ目とかドライアイとか腱鞘炎とかそういうのに掛かるのは可哀想だと思うしゆっくり休ませてやれよ!
あ、因みに金平糖は夙川さんにです。この間片付け手伝ってもらっちゃったから、その御礼って事で。

P.S.
文次郎には特別に煎餅にしてみました☆
特に他意はないよ。甘いの苦手かなって思っただけだから。

善法寺

最早何が一番重要なのかよく分からんな…。 //潮江文次郎
(後輩が開いたのだろうか、委員会へと宛てられたプレゼントは作業に没頭している内に開いていた。委員達の集まる輪に加わって、「潮江先輩宛てらしいですよー、」なんて煎餅を指されれば、訝しげに眉が寄る。こんなに可愛らしい包みで煎餅を寄越す知り合いなど――カードを手に取れば、合致する。)…またふざけたことを……、(思わずそんな呟きが漏れてしまうのは、文章からも窺える彼の楽しそうな姿を思えば仕方がないことではないだろうか。けれど溜息を零しながらも漏れるのは笑みであり、好意は素直に受け取ろうと、彼の気遣いに感謝して―すぐにも撤回したくなるのは食べてみた煎餅の味が想像よりも濃く辛く、うっかり咽てしまってから。あんのバカタレ…!なんて怒鳴った声が保健室まで届いたかは知れないけど、次に会った時にぐちぐち文句を連ねる潮江の姿があるのは、きっとそう珍しい様子もなく―、)

保健便りが一番重要みたいですー笑。ありがとうございます!//潮江文次郎
(―会計委員宛てに纏められたそのプレゼントを開いたのは、会計室にて皆が集まった時だろうか。可愛らしい包みの其れは誰からなのか夙川には予想もつかず、解いたリボンに中身を開放すれば――一番に目に留まったのは大量の煎餅。次いで、ココアに金平糖。何だか纏まりの無い組み合わせと感じたセットに反応の仕方を迷いつつも、続けて底に添えられたメッセージカードに目を通せば合点が行った。確りと添えられた保健便りを手に取り目を通せばやけに内容の選りすぐられた其れに思わず笑い声を零し。)…善法寺先輩らしいですねー。ふふ、金平糖可愛いーですー。(蛍光灯に透かせばきらりきらりと光る砂糖。小さな音を立てて揺れる其れを手の中に、煎餅を受け取った先輩の様子をちらりと盗み見たりして。ココアを手にはしゃいでいる後輩へと気付けば、其れを皆に配る為に席を立とうか。「田村くん、少し手伝って欲しいかもー。」と人数分のカップの為の手助けを求めつつ、ココアを頂きながら他に会計委員宛てに贈られたプレゼントを確認する事にするのか―。)