Present for 夙川希咲
(チロルチョコビッグのパッケージ。本来中身は単一の筈だがそれでは面白くないと、恐らくその場にあったのは全部買う位の勢いで買っただろう様々な味のチロルチョコが詰め込まれていて。上に茶色のラインで装飾されているシンプルなメッセージカードには黒いペンと、一部赤ででかでかとメッセージが書き込まれ、林檎のシールでとめられていた)
『何時もお世話になってますありがとー。
嫁に来い!
梅宮』
千里ちゃんに養って貰うって何だか特別待遇だねー。//夙川希咲
…私…?あっ、うん。二人とも、ありがとー。(会計委員という括りならば兎も角、個人名宛に差し出されたプレゼントには虚を突かれて。何度か瞬き乍も受け取ったプレゼントを開封するのは、賑やかな後輩二人が去った後。大きなチロル形の其れを開封する前にメッセージカードを開くのは、送り主の確認の為。開いた瞬間に目に入った赤文字に、一回り小さい黒文字――開いた瞬間に思わず噴きだしてしまった。くすくすと肩を揺らして再び文字を追い乍、)もー…千里ちゃんってば大胆だなー。…ありがとうは私の台詞だぞー。(其れでも喜びで浮かぶ笑みは崩れずに。叶うならば休憩時間にでもは組を訪れて、彼女からのプレゼントであるチロルチョコをお供に暫し和やかな会話を楽しめればと思う。まだ開封して居なかった大きなチロルの箱を開けた瞬間に、色取り取り味取り取りの中身に本日二度目の零れ笑いを零してしまうまでもう少し―。)