Present for 吉野まな
(横幅15cm程の透明のラッピング包みは、ピンクとブラウンの英字が並ぶものだが、端に鎮座した大きなピンク色のウサギのプリントが、包みの可愛らしさを引き出していたかもしれない。レースペーパーと共に、ハート型の搾り出しクッキーと、マーブルのフォーチューンクッキーが3枚ずつ詰められており、包みの口を結ぶのは、雪の結晶のワイヤータイか。包みにプリントされたデザインと同じウサギの白いシールでぺたりと飾り付けて、フォーチューンクッキーには、「おつかれさま!」「だいすき!」「かたたたき券」と、それぞれに違うおみくじが挟まれているところからも、装飾は過多と言えたかもしれない。もちろん添えられたメッセージカードにも、花や星の散りばめられたメッセージが――、)

まな先輩にいっぱいすてきなことのあるバレンタインが訪れますように。
まな先輩だいすき!これからもよろしくお願いします!

ちくま。

ラッピングにも個性が出るね、顔が想像できるかも。//吉野まな
(続けて手をつけたのは可愛らしい包装の、それ。開けずとも伺うことのできるプレゼントたちは何とも可愛らしく、揃った二匹の兎が何とも愛らしい。一先ずはと鞄へ仕舞いその包みを開けたのは帰宅後で、一枚口に含んだ際飛び出してきたおみくじに思わず笑みがこぼれた。添えられたメッセージにも頬が緩むばかりで、明日学校でなんて言わず今ここで礼を言いたいと、携帯電話を取り出すのだろう。)