性格・備考
善法寺といえばまず出てくる言葉が、あの不運委員長でしょ?と言ったものである。学校中が嫌がる―何故か不運な生徒が集まると言われ、実際にそれを否定できない上に委員になったら不運になるとまで言われる保健委員会を6年間務めた保健委員長だから、彼のあだ名は不運委員長になったのだろう。勿論彼自身不運であることはいうまでも無く、不運委員長と言うのは不運な保健委員の委員長と言うのもあるのだが、彼自身が不運のトップに立つからだという説も濃厚である。身体が弱い訳ではないのだが星の巡りあわせか、「保健委員の癖に、」なんていわれる位病が流行ればいの一番に掛かるのが善法寺である。そのお陰で病が猛威を振るっている間に関してはけろりとしているのだが。――温厚で人が良く優しい性格をしていると評判の所謂優しいお兄さんであるが先輩としての威厳が有るのかと言われると其処は苦笑せざるを得ないだろう。「僕だってたまにガツンと言う時は言うんだよ!」という事であるがそれが何時になるかは不明である。ただ、期限の切れた薬を混ぜて薬膳料理です、なんて売り捌く面もあるのだからただの不運なお人よしと言うわけでは無く、それなりにいい性格はしているのだろう。将来はやはり医師、薬剤関係の仕事に就きたいと考えているらしく薬品や薬草の知識に詳しい。他の科目はイマイチでも化学と保健、医療系統のみは強いそう。救急箱を常に携帯しているので怪我をしたら保健室ではなく善法寺を尋ねてみるのも一つの手だろう。ただ、善法寺がそもそも保健室に入り浸っているので結果は同じであろうか。たまにぽつりと「縫合がしたい」なんて不穏なことも呟くのだがそれは聞かぬ振りをしても良いだろう。ただ、場合によっては執拗に絡まれることもあるそうだが。実益を兼ねた趣味だと薬草園を自家栽培していてその薬草を煎じて漢方として使用。既成の薬も勿論使うのだが自然治
癒に任せようとそういう方針をとっているらしい。ただ単に善法寺の趣味であるという見方も否定できないのだが。
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