Tachibana-Senzou
立花仙蔵
学年 六年 い組 委員会 作法委員会 委員長
身長 176cm 星座 山羊座
趣味 チェス、芸術鑑賞 血液型 AB型
お前は本当に私を退屈させないな。―勿論、これ以上ない誉め言葉だろう?
性格・備考
頭脳良し、運動神経良し、容姿良し。憎たらしいくらいの三拍子を立花が備えているのは万人が認める所であり、誰より本人が自覚しているところでもある。例え我が事であっても常に一歩引いた傍観者としての立ち位置を崩さず冷静な判断を下せるのは、自分を含めあらゆる事を客観視出来る余裕があるからで、理性に重きを置く紛うことなき現実主義者。痛い事でも真実であれば突きつける、それが立花の優しさであり誠実さであると思っていいだろう。―が、そんな彼も親しい者への情は無論持ち合わせている。努力も何もしないで他人を頼る人間は唾棄すべきだというのが持論であっても、いくら敵に情け容赦がなくても、友人や後輩に甘くなってしまうのは否定出来ない。何だかんだと口を挟み時に手を貸す辺り面倒見が良い一面もあるようで、冷静ではいても冷徹ではない事が分かる。そんな人間味を覗かせるから、最初こそ敬遠されがちな立花も人の輪に溶け込むのは然程難しい事ではなく。特に親しい間柄の者に対しては、面倒見が良いというラインが少し屈折して相手をからかい楽しむ癖があって―所謂好きな子ほど虐めたいという質なのだとか。ただ見方によっては日頃の反動で親しい相手には少し甘えて気を緩めている、と取れなくもないのだが、聞いても全てを煙に巻く微笑で有耶無耶にするので真実は彼のみが知る所だ。そんな彼が委員長を務める作法委員会の根城は、随処随処でアンティーク物が混じっていたり何処から調達したのやらルノワールの絵画が飾られていたり、茶会で使用する高級茶葉と菓子を経費で落としていたり、と他の委員に比べて毛色の違う意味で”異色”さが際立っている。本来の風紀取締を怠っているとの批難には曰く、「何も分からぬ子供ではないのだから各々の酌量で自由に動けばいい、其れで目に余るようならば粛正する」のだそうで、一応彼なりのモットーがある事を記しておこう。IT企業関係の会社に勤める父とエステサロンに勤める母、そして優秀な姉の背中を見て育った家庭環境は今の立花を形成するのに多大な影響を与えていて、周りの同年代の者より大人びて自立しているように見えるのもその為だ。そうなる事を強要された訳ではないが、家族に甘えられる環境でなかったのは事実。姉の躾で幼い頃からレディーファーストを身に付けている彼の恋愛遍歴はそれなりに華やかであっても、どれも長続きはしていない。口煩く関わられて次第に辟易とするのがいつもの顛末で、本来独占欲の強い彼がそれを発揮しなかったのを見ると友情の延長としか思えずに終わった、と解釈するのが妥当だろう。